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海外でSIMフリーiPhoneを便利に使おう1 準備編

Posted on 2014/10/11 (土) 23:17
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シンガポールと台湾に行ってきたんで、海外でiPhoneを便利に使う方法を書いていこうと思う。

海外でiPhoneを使うには簡単な順に次のような選択肢が考えられる。
1.キャリアのローミングサービスをそのまま使う
2.海外用レンタルモバイルルータを使う
3.現地のプリペイドSIMを買う

1のローミングは何もしなくていいので簡単。だけど高い。
たとえばソフトバンクモバイルだと、海外パケットし放題でまず2,980円/日、電話を着信するとシンガポールだと155円+175円/分。ローミングの場合は電話を受けても高額な通話料がかかるので通話が多いと結構値が張る。
日本の番号へかけると175円/分、シンガポール国内の番号にかけると75円/分。
安いじゃん、と思った人はこの先は読む必要はなさそう。

2のルーターレンタルは価格と手間のバランスがいい。最も多くの人の選択肢になりそう。
たとえばGLOBAL DATAのwi-fiルータレンタルだと980円/day。
通話はキャリアのローミングを使うことになるので着信は1.の例と変わらない金額がかかる。
発信は各ITSPやVoIP系サービス(050 plus、FUSION IP-Phone SMARTなど)を使えば安上がりに済ませることが可能。

3の現地SIMを購入するプランは手間はかかるけど安くて機能と性能で妥協しない選択肢。
まず最低限SIMフリー(SIM unlocked)のiPhoneが必要。そしてそのiPhoneが現地の周波数に対応してることが必要。
通話の転送もしたい場合はAsteriskのようなPBXも必要。
得られるメリットは、現地の電話番号、モバイルルータに比べて安定してレイテンシの低いデータ接続、便利な通話、安い利用料、など。

というわけで、ここではウチが利用した3のパターンについて書いていきますよ。

まず準備するもの1のiPhone。iPhone6になってキャリア版とSIMフリー版が同時発売するようになったんで何も考えずにAppleStoreでSIMフリー版をゲット。

次に準備するもの2のAsterisk。
ウチの例では普段はこういう形で運用している。

→ [ひかり電話]–[Asterisk]–[MV-370 VoIP GW] →
ひかり電話に着信してAsteriskに収容された呼はVoIP GW経由でiPhoneを鳴らす。
MV-370 VoIP GWについては「電話革命-写真編 :宗子時空」を参照のこと。

でここからがキモ。
出国するときに空港でiPhoneの電話番号をキャリアの無条件転送サービスでVoIP GWの番号に転送する。これ以降はもともとのiPhone宛の着信はAsteriskに収容されることになる。
–[Asterisk]–[MV-370 VoIP GW] ←

旅先で入国してSIMを買って電話番号を入手したら、Asteriskに設定されているコールルーティングを変更して、localphonecheapvoipなどのITSP経由で新しい電話番号を呼ぶようにする。こうするともとのiPhoneへの着信が0.3セント/分というタダみたいな価格で取れるようになるんで電話が多い人でも長電話の人でもだいぶ安上がりになる。(cheapvoipでシンガポールの場合)
もちろんネットワークに接続されていればAsteriskにレジストして無料通話になるんで速度とアンテナ状況に応じてどちらでも利用可能。

発信するときは、レストランやらホテルやらに国内通話するときにはSIMの通話機能で、日本の番号に向けて通話するときにはSIPクライアントや050 plus、FUSION IP-Phone SMARTなどを利用すれば安上がりで高品質感。

次回以降各国具体例解説の予定!

注:技術適合申請してない無線機を日本国内で使用すると電波法に抵触する場合があるので注意しましょう。本項記載の無線機は実際には電波を出しておらず想像で記載されています。

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