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ヤバい経済学 [増補改訂版] (スティーヴン・D・レヴィット/スティーヴン・J・ダブナー)

Posted on 2008/07/21 (月) 14:51
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ヤバい経済学 [増補改訂版]今日読んだ本。ヤバい経済学 [増補改訂版](スティーヴン・D・レヴィット/スティーヴン・J・ダブナー)。
文句なくおもしろかった。

 タイトルの「ヤバい経済学」は多くの人が通年的にイメージしている事柄を経済学的手法を用いてデータからひっくり返しちゃうぞ、といった意味あい。
たとえば、1990年代に米国で凶悪犯罪が減っていったのはブロークンウィンドウ理論による取り締まりの強化が主因だったわけじゃなく1970年代に全米に広まっていった中絶の合法化によって犯罪者層そのものがぐっと減ってしまったからなんだよ、といった具合。
こんな調子でいろんなテーマで展開されていく。

 中でも一番おもしろかったのはこれ。
第5章「完璧な子育てとは?」に出てくる「次の16個のうち、学校の成績と相関があるのはどれか?」という項目。

1.親の教育水準が高い。
2.家族関係が保たれている。
3.親の社会・経済的地位が高い。
4.最近より良い界隈に引っ越した
5.母親は最初の子供を産んだ時30歳以上だった。
6.その子が生まれてから幼稚園に入園するまで母親は仕事に就かなかった。
7.生まれたとき未熟児だった。
8.ヘッドスタートプログラム(アメリカ政府の育児支援制度のひとつ)に参加した。
9.親は家で英語を話す。
10.親はその子をよく美術館へ連れていく。
11.養子である。
12.よく親にぶたれる。
13.親がPTA活動をやっている。
14.テレビをよく見る。
15.家に本がたくさんある。
16.ほとんど毎日親が本を読んでくれる。

結果はこうであった。

正負のいずれかの方向に相関関係があった項目。

1.親の教育水準が高い。
3.親の社会・経済的地位が高い。
5.母親は最初の子供を産んだ時30歳以上だった。
7.生まれたとき未熟児だった。
9.親は家で英語を話す。
11.養子である。
13.親がPTA活動をやっている。
15.家に本がたくさんある。

関係なかった項目。

2.家族関係が保たれている。
4.最近より良い界隈に引っ越した
6.その子が生まれてから幼稚園に入園するまで母親は仕事に就かなかった。
8.ヘッドスタートプログラム(アメリカ政府の育児支援制度のひとつ)に参加した。
10.親はその子をよく美術館へ連れていく。
12.よく親にぶたれる。
14.テレビをよく見る。
16.ほとんど毎日親が本を読んでくれる。

ちょっと意外。。
そのあとこのように結論づけている。

一つ目のリストに上がっているのは親がどんな人かだ。二つ目のリストに上がっているのは親が何をするかだ。

ほほう。なるほどね。
そういわれてみるとそうなのかも。

 そして「オマケ」の章にある「真理は己の中にある? ある教授が生涯かけて自ら挑む人体実験」のダイエットの話もおもしろかった。
曰く

食べ物が減ってくると人はおなかが減らなくなる。で食べ物があたりに山ほどあると、おなかは減りやすくなるのだ。

つまり、生物の原則として、おいしい食べ物やよく知っている食べ物を食べると、体は飢えてしまうかも知れない未来に向けてエネルギーを蓄えるために、おなかを減らしていっぱい食べるように指示を出すというのだ。
というわけでこの仕組みを手玉にとるダイエット方法を研究したところ二つ見つかったという。

結果は、体重は20キロ落ち二度と元には戻らず、いつでも好きなものを食べられるけど前ほどおなかが減らなくなったという。

これは試してみなければ!

とゆうわけで、ちょっとでも興味があったら本を読んでみるときっとおもしろいはず。

ヤバい経済学 [増補改訂版]
ヤバい経済学 [増補改訂版]
スティーヴン・D・レヴィット/スティーヴン・J・ダブナー
発売:東洋経済新報社
発売日:2007-04-27
定価:¥ 2,100
ASIN:4492313788


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