Title:NERV Short Story
アスカ
目次

"男の戰い"
"第弐拾四話 止まる世界"
"DUMMY REI-00"
"人の作りし物"
"飛行石の謎"
"光の巨人"
"せめて、アップルらしく"
"奇跡の価値は"
"マック、魂の座"
"最後の支社"
"時に、西暦1988年"
"涙"


イラスト:YAESUさん(多謝>YAESU)


"男の戰い"


 ○ジオフロント内
  -爆音と人々の悲鳴
シンジ
「これは、?」
加持
「俺の趣味さ。かわいいもんだろ。PlusにLisa,Apple IIeもあるぞ」
シンジ
「こんなときにですか!?」
加持
「こんな時、だからさ。
NeXTもいいが、やはり使うならMacがいいからな。
MacユーザがWind○wsにふれるとき、そのあまりの使いにくさに絶句すると言われている。
それを止めることが出来るのは、ハードウェアから、OS、アプリケーションまで提供できる、Apple社とその関連企業だけだ。

誰も君に強要はしない。
自分で考え,自分で決めろ。

後悔のないようにな。

今ならPowerMac7300/180か、アキアのMicroBook Power 604e/225がおすすめだ。
原案:山崎さん(yamaza-s@dap.ous.ac.jp)


"第弐拾四話 止まる世界"


 ○総司令公務室
碇 
「老人達は、一つ予定を繰り上げるつもりだ。我々の手でな」
冬月
「しかし、碇。デベロッパーが黙ってはいないぞ」
碇 
「なに、問題ない。切り札はすべてこちらが擁している。NEXTSTEPを持たぬ彼らにはなにもできんよ」
冬月
「昨日、計画遅延についての文句がきたぞ。私のところに直接。相当苛ついてたな。しまいにはお前の解任もほのめかしていたぞ」
碇 
「Power Macの売り上げも順調だ。MacOS 8も出荷は順調だ。あの老人達は何が不満なんだ」
冬月
「肝心のRhapsodyが遅れている」
碇 
「計画はすべてリンクしている。問題はない」
冬月
「MkLinuxもか」
碇 
「……………………」


"DUMMY REI-00"


 ○試験場・制御室
リツコ
「いい数値だわ。この相互換ハーモニクスに問題が無ければあの計画、遂行出来るわね」
マヤ
「Wind○wsですか。先輩の前ですけど、私はあまり……」
リツコ
「感心しないのはわかるわ。しかし、備えは常に必要なのよ。人が生きてくためにはね」
マヤ
「先輩を尊敬してますし、自分の仕事はします。でも納得は出来ません」
リツコ
「潔癖症はね、辛いわよ。人の間で生きて行くのが」
マヤ
「………………」
リツコ
「汚れたと感じた時、わかるわ。それが」

"人の作りし物"
 ○ヘリ-機中
ケンスケ
「遅いっ! 遅いっ! 遅いっ! 遅すぎるっ!!!。さすがはイン○ルの誇る最新CISCプロセッサ、ぺんちあ○Pro!
Macユーザだったら、胃を痛めずにはいられない状況だね。これは」
ミサト
「RISC前の遺物よ。よく動いていられるわね」
ケンスケ
「いやー、博物館モノでしょう」


"飛行石の謎"

 ○ラピュタ中枢、玉座
シータ
「わたし、いま、なぜWind○wsが滅んだのかよくわかる。
MacBibleにもあるもの。使いやすいって、どういうことか。速いというのが、なんのことか。
いくら、派手な広告をしても、かわいそうな人たちをだましても、人はMac無しではいきられないのよ!」
SE-
銃声
ムスカ
「Wind○wsは、滅びぬ。何度でも蘇るさ。次は、EX○ELだ。ひざまずけ。命乞いをしろ。
(オチなし…………すまぬ)

"光の巨人"

冬月
『この光の巨人、謎だらけだよ』

冬月(MONO)
「その後、I○Gはパーソナルコンピュータのシェアを正式発表した」
「私の目から見ればその結果はあからさまに情報操作をされたものだった」
「その裏にはマイク○ソフト、そしてビル・ゲ○ツという人物が見え隠れしていた。私はあの事件の闇の真相を知りたくなった」


○人工進化研究所 所長室

冬月
『君の資産、いろいろと調べさせてもらったよ。Wind○wsの普及には金がかかるだろうが、個人で持つには少し額が多すぎないかね』
びる
『さすがはアメリオ教授。BeOSに転向なさったらどうです』(は?)
冬月
『そのつもりはない。ただ、わたしはMacをまねした人間たちを許すつもりはない』


 

第弐拾弐話-せめて、アップルらしく- Don't Be.
解説:
 MacOS8の開発が遅れているアップル社には、すでにプリエンプティブマルチタスク、 マルチプロセッサ、マイクロカーネル、などに対応したPowerPC用OSをもつBe社を 買収するのではないか?といううわさが飛び交った。PowerMacで動くBeOSに、Macエ ミュレータを搭載した方がなにかと有利ではないか?というわけだ。

 しかし、いくらBeが元アップルのエンジニア、ジャン・ルイ・ガセー氏に率いられ ていようとも、いくら、経営陣がごたごたしていようとも、ハードウェアの至らないと ころがあっても、我々は、クパチーノで生まれた世界最高のコンピュータメーカーの一 つ、アップルコンピュータのOSが欲しいのだ、という意味。

笑いのポイント:
『さっぱりわからない』などの、ありがたいお言葉を頂戴いたしましたので、どこがおもしろいのかを端的にまとめます。(書いたらよけいにつまんなくなりそう…………)
つまり、第弐拾弐話『せめて人間らしく』の英語サブタイトル『Don't Be.』のBeと、米国Be.Inc(BeOSやBeBoxなどを作るコンピューターメーカー)をかけたところに、おもしろさがあるわけです。で、『Don't Be.』(Beでなく)『せめてアップルらしく』というわけですね。
え?
つまんない?
きっと、わたしとは笑いのポイントが異なっているんですね。:-)

関連記事-[MacWeekOnline Japan]
To Be or not to Be---それがAmelioの問題だ
BeOSに関する反響とPower Computingの問題
BeOS上でのMacアプリの稼働は可能か


"奇跡の価値は"
 ○モノローグ
赤木博士
「そう、それは起こるはずのないイレギュラーな事故だった。開発中の『PowerBoard(仮)』 は予定通りPowerMac7500の上で起動実験の最終段階を向かえていた」

 ○過去-NERV本部内
冬月 
『消滅?爆発ではなくて、消滅なんだな!?』
青葉 
『消滅です。間違いありません』
冬月 
『一体どういうことなんだ』
青葉 
『上空の静止軌道衛星からの映像です』

…………CGIアプリケーションの起動…………PowerPC 未定義例外…………[再起動]…… ……MOマウント…………『このディスクはMacintoshでは読むことができません。初 期化しますか?』…………

青葉 
『映像はここで途切れています』
冬月 
『考えられる原因は?』
マヤ 
『MAGIはシステムのバグからコンフリクト、ドライバの損傷、カタログBツリーの破壊、  CGIのバグなど、65536通りをあげてます』

 ○モノローグ
ナオコ「復旧作業は、困難を極めた」

 ○過去
  NERV本部内−鳴り響く警報
ミサト
『なに!? 一体!!』
マヤ 
『タンジェントグラフ逆転!』
リツコ
『シンジ君、戻りたくないの?』(意味不明)
マヤ 
『だめです!圧力限界突破!メディアがEXITされます!!』

  [このメディアは、回復するには損傷が激しすぎます]

ミサト
『シンジ君!!』(意味不明)
号泣するミサト
ミサト
『………ファイル一つ救えなくて…何がMacよ…………』




 ○車中
リツコ
『ミサト、どう?今夜、飲みに行かない?』
ミサト
『ごめ〜ん、ちょっち、予定、あるんだー』
リツコ
『そう』
-車内に流れているラジオ-
[…………でも、信じらんないよね。相手の男の子って言うのが、Wind○wsユーザーなんだって。そのうえ、○fficeまで、喜んで使ってるんだって!?もう、まじっ!?て感じだよね。いまだに、そんなの使ってる化石のよーな人がいたなんてー。このラジオ聞いてくれてる、リスナーのみんなも、そーいう、かわいそーな人を見つけても、からかったりしたら、ダメだよ。やさしく、愛の手を差し伸べて、あげなきゃ…………]

 ○クルマから降りているリツコ。走り去っていくミサトのルノーを眺めながら
リツコ
『データが無事だとわかったとたん、男と密会か…………私も、人のことはいえないか………』

"マック、魂の座"

 ○NERV本部内、EV
シンジ
『…あ、綾波……』
レイ 
『…………人はどうして、MacとWinがどちらが優れているかを語る時、あんなにもムキになってしまうのかしら……』
シンジ
『え?』
レイ 
『……………………』
シンジ
『なにいってんだよ、綾波。パソコンといったら、Wind○wsに決まって…』
レイ 
『私はMacユーザーなの。碇指令もそう言ってるわ』
 軽い衝撃を受けるシンジ
シンジ
『そうだ。父さんも母さんも、Macが好きだった…だから、立ちあげる時には「弐号機、起動」って音がして、いつもゴミ箱を空にするとオスカーが顔を出して唄っていた……』

 ○同、エスカレータ
レイ 
『碇君は、Macが嫌いなの…』
シンジ
『キライなわけじゃないさ。どちらもコンピュータだし、Netscapeも走る。でも、シェアは圧倒的にWinの方が有利だし、使っている人やソフトも多いじゃないか!』
レイ 
『碇指令は、Macの方が本当に使いやすいし、いいソフトがあるのはMacだって言ってたわ』
シンジ
『綾波もそうなの?』
レイ 
『そうよ』
シンジ
『だから父さんは綾波がいいんだ!綾波がいるから僕はいらないんだ!』

幼いレイ    
『PowerMacでBryceを使ったことともないくせに!』*1

シンジ
『…だって、父さんは…いつも自分の好みのマシンを使っていて……僕に、シンジどっちがいい、とも聞いてくれなくて……』

 ○列車内(心象風景)
 シンジとレイが、向かい合って座っている。他には誰もいない。

レイ 
『碇君はわかろうとしたの?Macの素晴らしさを』
シンジ
『わかろうとした』
レイ 
『どうしてわかろうとしないの』
シンジ
『わかろうとしたんだよ!!』
シンジ
『だけど日本のエロゲーはほとんど98かWind○wsでしか動かないじゃないか!』
レイ 
『でも、使いにくい上に、BryceもQuarkXPre○sもないのよ。同人誌の表紙を作るにもMacでなければ出力センターに嫌われるわ』
シンジ
『確かに、Macの方がはるかに使いやすいし、CPUも高速だ。だけど、「ソーサルキングダム」だって、「プリティ・サミー」だって、Macにはないじゃないか!』
レイ 
『Wind○wsは、所詮Macのできの悪いコピーに過ぎないわ。Macが、本物の女性ならば、Wind○wsはそのまねをしているオカマのようなものよ』
シンジ
『だ、だけど……』

 ○本部、第一脳神経外科
シンジ
『!』
 突然、目を覚ますシンジ

アスカ
『あんたって、ほんとにバカね』


*1
とおもったらBRYCE2は、Wind○ws版も出たらしいですね。
レンダリング時間の差は、圧倒的でしょうが。
(参考:ゆうき刹那さん[BLUE LYNX]の『アダムの憂鬱』)


"最後の支社"

 ○巨大な湖(零号機の爆発で出来た)日はすでに沈んでいる
シンジ
『………カヲル君が、好きだって言ってくれたんだ……はじめて、好きだって言われたんだ。Wind○wsのこと。IRISに似てたんだ。NeXTにも………………でも、本当は、買うんならAmigaだったんだ!!』

ミサト
『違うわ。買う価値があるのはMacだけよ。彼は、Macを買う希望を捨てた。SCSIもEthernetもついていないAT互○機の見せかけの安さにすがったのよ。シンジ君は、悪くないわ。』

シンジ
『冷たいね。ミサトさん…』


"時に、西暦1988年"

「あれは、一体……」
「人類が持てる力のすべてをつぎ込んで造りだした、究極の汎用箱形決戦兵器『NeXT Cube』。その、初号機よ」
「…そんな…」
「Sofm●pWorldを見ても、載っていないわよ」

"涙"

「目標、ATフィールドを展開中!」
「パターン、青。間違いありません。W○n95です」
「目標、なおも零号機に浸食中」
「J○bs!  機体を捨てて、逃げてっ!」
「だめ。私がいなくなったら、MacもATフィールドに浸食されてしまう。だから、だめ」
「まさか、自爆する気!?」



「…………目標、消失しました……」
「…生存者の救出、急いで…」
「もしいたらの話ね…」

(あれ?九八式は? って、あれは、グリフォンに…………)


これら物語はフィクションであり、実存するいかなる団体・企業とも関係がありません。


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Last update Aug 29, 1997.